もしも本当に
この世が
ベストなタイミングと
「きっかけ」に溢れているのなら‥
なぜ街を足早に駆け抜ける
チャンスの神様には
前髪が三本しかないのだろう?(苦笑)
無数の手によって引き抜かれた
イミテーションの後ろ髪が
春の朝陽を乱反射して
舞い狂うペーブメントの景色の狭間で
笑いながら往き交う神様達の
影にすら気付かないまま
昨日や今日や明日が過ぎていく
てっきりそうだと思っていたものが
実は全然違うものだったり‥
見間違いや
聞き間違いに
勘違い
陽が沈んで
萌木色の月が
ぽっかり浮かぶ春の夜は
思い違いのカーニバル
豚に飾られた真珠が煌く傍らで
月とスッポンがタンゴを踊る
善も悪も
聖も邪もみんな仲良く
手を取り合って
パレードをする夜があっても良い(笑)